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※TVアニメ『Ergo Proxy』(WOWOW・2006年2月25日~7月29日放送)の感想を綴るブログです。 全体的に主観が先行していますので、ご注意をば。
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2008/09/08 [23:36:07] (Mon)

現場で発見したペンダント、そして事件当日にビンセントが付近に居たという事実から、リルは彼と謎の化け物との関係を疑う。
しかしビンセントは身に覚えの無いオートレイブ殺害および反逆罪の嫌疑により、警備局に追われる身となる。
コギトウイルスに感染した子供型オートレイブのピノに導かれるように、ロムドからの脱出経路を逃走するビンセント。
リルは証言確保のために彼とコンタクトを取ろうとするが、その行為は武装警察の追跡に利用されていた。
もはや「良き市民」にはなれない――絶望したビンセントはついに、「外」への出口からその身を投げ出す。

ビンセントのヘタレっぷりと、本当の感情を曝け出した際の凄絶さに驚く話。


 



この第3話からOPが入るように。
第2話ラストのサプライズを考えると、3話までOPを入れなかったのは実に上手い演出。
サビの「Come and save me」で、天に吼えるビンスの姿は何度見ても切ねぇ……

ところで本編はというと。
〝検体〟の追撃から逃れられたのか、電車で一人眠るビンセント。
無数の光の柱と、謎の黒衣の男が現れる夢を見るも、それはいつも彼に何も教えずに消えてしまう。
この時、目覚めかけたビンセントの前から去っていったのは、おそらくプラクシーワン。
夢のシーン前にもシルエット有り。
……ストーカーかお前さんは。

ところで、この夢の光景についてなんですが、これは真人類が宇宙へと脱出し、エルゴとワンが分離した場面とみて良いんでしょうかね。
(個人的には、精神的な分裂が肉体にまで影響を及ぼしたことによる分離よりも、ワンが自らのコピーとしてエルゴを作ったという説の方が好きだったりするのですが)

(追記)某書籍にて、元々エルゴはプラクシーワンがドームから出奔した際に、自らのダミーとして作った存在とありました。

目覚めたビンセントは、自分のアントラージュ型オートレイブ・ドロシーからの呼び出しに応じて本部に戻ってくるも、何者かに破壊されたドロシーの殺害容疑をかけられ、警備局から逃げるはめに。
この時のビンスがあまりにもヘタレすぎて笑えます。
モナドから逃げてる時に、銃弾撃ちつくしてたんだねー
慌てて棚に頭ぶつけるし……!

しかし実際はかなり笑えない状況。
逃げる際、感染オートレイブとして処理課から同じく追われていたピノと出会い、なりゆきで行動を共にすることに。
この時のピノの独り言から察するに、愛玩型オートレイブとして限りなく子供の精神を模して作られたピノは、ビンスから「ピノ」という自己認識を与えられて安定したことにより、暴走を免れたんじゃないかと。
それと、感染オートレイブの逃走経路をごく自然にピノが歩んでいたのは、最終話で触れられていたオートレイブに囁きかける「声」(これもコギトウイルスプログラムの一環?)の影響なのか……

途中、リルとようやく連絡を取ることができたものの、追い詰められ憔悴するビンスは半泣きで彼女にすがるしかないという有様。
保護するために現れたリルもリルで、出会い頭に平手打ちを一発。
立て続けにビンセントの襟首を締め上げ、詰問タイムスタート。
(思えばこれが、後々にも長らく続くであろう、リルによるDVの始まりであった……つーか19歳に締められる23歳て)
ペンダントの件にはビンセントも動揺したが、プラクシーと呼ばれる〝検体〟の事はおろか、自分自身が追われる理由についてさえも分からない彼からは何も聞き出せない。
というより、この辺りからリルが男っ前すぎて、逆にビンスがヒロイン臭く見えてくる不思議。
いやまぁ、ビンスも本気になったら一番格好良いんだよ、うん;

ところが、警備局の武装オートレイルが現れたことで状況は一変。
リルが自分を売ったと思い込んだビンセントが、初めて感情を爆発させる。
それが引き金となったのか、ピノが開けた出口に吸い込まれ、あと一歩という所で踏みとどまったビンセントはリルの叫びにも耳を貸さず、己の絶望を吐露した。

「おれはいつだって、良き市民になろうと、自分を殺し、取り繕い、必死に努力してきたんだ……いつだって、どこだって……その結果がこのざまか。できそこないだ、俺は……」
「システムを疑うことはなくすべてに従う、それが良き市民の条件」
「俺は、良き市民にはなれそうもない……さよならだ……」

告白の後、少しずつ顔を上げ、両目を開くビンセントの動作は何度見てもゾクッときます。
絶望の淵に立ち、死を覚悟した者の決意が兼ね備える恐怖というか、狂気というか、そういうものが含まれている表情――
ビンスの瞳の色って、凄く綺麗だけど妖しくもある緑色なんですよね。
人間と人外の狭間にあるかのようなあの瞳の色、めっちゃ好きです。

そんなビンスの変化、そして彼を引き止められなかった自分の無力さに呆然となるリルの表情も必見です。
(追記)改めて見返してみると、無力さからではなく、ビンスの本心と死へと向かう覚悟を垣間見たことに対しての動揺だったと考える方が適切?
ま、即効で立ち直り、ビンスを連れ戻しに追っかけてくるんですけどね。
もはやどちらがストーカー容疑者なんだk(以下強制削除

 

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